「菌」のホント!

2015/06/10

近代細菌学の開祖といわれるルイ・パスツール

人類が微生物の存在を知らない時代、古代ギリシャの大哲学者であり博物学者でもあったアリストテレスが提唱した「生物は親から生まれるのではなく、物質から生まれる」という生物自然発生説が定説であった。

しかし、1861年フランスの生化学者・細菌学者のルイ・パスツール(1822~1895)は、塵の入らない自作の白鳥の首フラスコを用いて肉汁の腐敗実験を実施。微生物が外からフラスコに入らない限り、中のスープが腐敗しない事を証明した。これによって、アリストテレスの生物自然発生説は否定され、微生物の存在の立証と「生命は生命からのみ生まれる」という生物属性説が確立した。

その後パスツールの研究は科学から生物学、医学へと変わり、牛乳やワインの低温殺菌法(彼の名前からパスチャライゼーションと命名)やワクチンを用いた予防接種を開発。狂犬病ワクチンやニワトリコレラワクチンを発明した。1867年に脳卒中で倒れ左半身付随となるが、精力的に研究を続け、18957年には微生物学での最高の栄誉であるレーウェンフック・メダルを受賞した。